野良の末裔

あたし旅に行ってきたから、ちょっと話を聞いてって!

イタリア旅行 ローマ編①~結構親切イタリア男~

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Oh!バンボリ~ナ~!

ってー、かわいいお姉さんに撫でられながら言われてましたー。

 

で、ローマです。ユーロスターフィレンツェから、最後の都市ローマへとやって来たわけですが。

テルミニ駅での出来事です。

ユーロスターでローマのテルミニ駅に到着した時点で、もう午後1時くらいだったと思います。で、せっかくの旅行ですから、こちとら1分1秒も、無駄にはしたくないわけ。でも我々は地図読めぬ民なもんで、基本初めて泊まるホテルへ行く、ただそれだけで、結構時間がかかるんですよ。もうね、捨てたよねっつーくらいに時間がかかってしまうわけ。しかもローマで宿泊するホテルの場所。これがさ、メトロA線最終駅BATTISTINIだっていうね。

もうそんなんだから、テルミニ駅に着いた時点で、我々大人だからねっつって。貧乏だけど、もういい大人だからねっつって、荷物もあることですし?タクシーでホテルへ行こうという話しになりまして。

で、タクシー乗り場へ行くじゃないですか。いそいそと、トランク転がしながら。したっけ客待ちしてるドライバーが、

鴨ネギ!

とばかりに声をかけてきたわけ。ただタクシーにも正規、非正規あったりするし、ローマはただでさえ詐欺に注意が必要なもんで、我々めっさ警戒してたわけですよ。ね?

めっさ警戒しながら、ドライバーが信頼できそうな人物かどうかを、目かっぴらいて見定めようとしましたよ。しながら、目的地であるホテルのアドレス見せたわけ。そしたらさ、まさかですよ。ドライバーがね、

「高いよ?」

って、おっしゃるわけ。

ん?

ってなるじゃないですか。ちなみにおいくらくらいかしら?って話しにね、もちろんなったんですけれども。ドライバー、

「40~50ユーロもするよ!」って。

「時間は1時間くらいかかるし、40~50ユーロもかかる。もちろん僕は構わないよ」

「でも、君たちは払えるの?」

だってさ!

もちろん思った。払えるよっ!って。我々結構大人だよって!しかも多分、おめぇと大して歳も違わねーよって。でもなんか、親切心からおっしゃってくださってるみたいだったんで、それじゃあっつって我々、メトロでホテルへ行きましたよ。時間だけなら、ぶっちゃけタクシーと同じくらい。ただチャリンチャリンだけで言えば、だいぶお安く済んだよね。

っていうか、なんなの?そんなに内面から貧乏があふれてしまっているの?

たしかに格好はカジュアルだけれども、ちゃんと洗濯してるし、穴だって空いてない。それに小奇麗くらいは心がけているのに、それなのに!イタリアまで来てなんでイタリア人に財布の心配をされにゃならんのかと。詐欺のカモにされるどころか、まさか心配されるとはっつーこの驚きをどうしよう。

でもグラツィエ。心配してくれてグラツィエよ。

そんなわけで、皆さま。ローマのテルミニ駅にいるタクシードライバーさんは、旅行客の財布事情(おそらく見た目によるジャッジ)を心配してくれるようなので、安心して利用してみたはいかがでしょうか。

貧乏がとめどなくあふれている場合には、電車移動をすすめてくっから。そしたら我々と同じように、メトロで移動すればいいから。

っね。

 

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