オーストリア&フランス旅行④~悲しみと爆笑の間でinルーブル パリ編~
ご機嫌な。
さて。
誰ひとり特別後ろ髪ひかれることもなくウィーンに別れを告げて、末裔一行はパリへと移動してまいりました。
で、今回の旅行で末裔がもっとも懸念していたこと。それがパリのホテルだったんですよ。なぜかっつーとまず高級感はゼロでして。いや末裔は全然それで構わないんですけれども、問題は伯母っつーかばばあなんですね。折角のパリ旅行。そりゃあ夢を抱いているわけですよ。
しかし宿泊するホテルはただ高級感がないだけならまだしも、ぼろいは狭いは設備は整ってないはっつーね。なにこれ昭和の下宿先?みたいな。味があるよね。の一言ではフォローしきれない雰囲気だったんですよ。
しかも立地が北駅周辺。まー治安がよろしくないんですね。立地って打とうとして変換したらリッチって変換されて、ただそれだけで軽くダメージくらうほどに末裔はばばあの反応を懸念していたんですけれども。
案の定でした。
伯母、テンションがた落ち。普段はまあまあ勝気で我が強めなんですけれども、今回ばかりはすんげー落ち込んじゃって、今思い出す分には笑っちゃうくらいなんですけれども、ライブ中はそうもいきませんで。
でも末裔には一縷の望みがありまして。
それってーのが、伯母の実家は福島の築1世紀っつー木造建築なんですよ。末裔もね、夏休みっていったらあの大きくて古くて、そしてあったかい家で1週間ほど過ごすのが恒例でした。あんなこと、こんなこと、いっぱいありました。
でも伯母はそれどころじゃないからね。生まれてから結婚するまでがっつり築1世紀で育ってますからね。小学校登校する前に毎朝大黒柱磨くのが日課だったからね。大黒柱っていってもお父さんとかの比喩とかじゃないんですよ。文字通りの柱ですからね。
なんだかんだ言っても1日だろうと。それだけあればこのホテルにも慣れ、我が城です!ってなるだろうなと嵩くくってたんですね。
なんてことを考えながらも、その時点で伯母のテンションがお通夜状態なのも事実なので、テンションをあげるためにはとりあえずここ行っておけば間違いないっしょっつって、ルーブル美術館へ駆け込みました。
助けてルーブル!っつって。
そこで遭遇したこのこちらのお方。
マルフォイじゃん。
ハリー・ポッターのマルフォイがいたわ。
これどう見てもそうですよね?
でも助けてくれそうにはないキャラですよね。
ルーブルには有名な絵画や彫刻がしこたまありますが、その中で一枚、末裔を異常に悲しくさせる絵がありまして。あんまりにも悲し過ぎて写真撮るどころじゃないほどだったんですよ。しかも悲しみの余韻が半端なくてしばらくの間ほんと涙こらえていたほど悲しいったらありゃなかった末裔を救ってくれたのが冒頭にもいるこいつだったんですよ。
なんせ楽しそう。
反動なんでしょうね。
悲しいから爆笑にメーター一気に振りきっちゃいまして、ええ。
だって広いルーブルを見渡してもこいつほど楽しそうな奴はそうそういないからね。
ほんとこいつに末裔助けられました。
ちなみに。
伯母はルーブルの外観の美しさ、そして美術品の迫力にテンションが上がっただけでなく、案の定翌日にはホテルにもけろりとしたもんでした。
ほんと、育ちって大事ですね!
さて皆さま。
ルーブルへ行かれたら是非マルフォイを探してみてはいかがでしょうか。
ぶらぶらと美術品を愛でるのもよいですが、ちょっとしたアトラクション気分に。
是非!
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