オーストリア旅行②~ほろ酔いで美術館へ行く~
東京には、多くの美術館や博物館が点在しています。そしてそれらの美術館では日々さまざまな美術展が開催されています。
最近だと何?
東京都美術館では「春です。レオナルドです。」っつー、考え過ぎて一周しちゃったようなキャッチフレーズで、レオナルド・ダ・ヴィンチ展やってるし、国立新美術館でもなんかやってる。その他でも、常時なんかやってんの。
でも、しゅっちゅう行くかっていったら、行きません。行ってもせいぜい年2、3回。
決して行きたくないわけじゃない。むしろ行きたい。だってなんかかっこいいし。
~
同僚「今あそこの美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチ展やってるんだって、知ってる?」
モヌ「(まるで日常生活の延長かのような自然さで)ええ、ちょうど先日行ってきました。あいかわらず良かったです」
同僚「へー、野良の末裔さんって、美術館とかよく行くのー?」
モヌ「(ちょっと意味がわからなそうな表情で)よく?かはわかりませんけど、しょっちゅういろんな美術館で展覧会やってるじゃないですか?だからまあ、ついつい行っちゃいますよね(ニコッ)」
同僚「へー」
~
みたいな!美術鑑賞が日常生活の一部だなんて、余裕があって素敵じゃない!
でも現実はそうではなく、
やれ行くのが面倒だとか、入館料が高いだとか、しまいには体調が万全ではないような気がするとかなんやかやの理由をつけて滅多に行かない。それが現実。
そもそも会社で同僚とそんな会話も発生しない。
実際、今日の勤務中にした話しと言えば、こないだ実家の父親が外を眺めていたと思ったら突然騒ぎ出したから何かと思ったら、親すずめが子すずめ連れてるっつって。黄色いクチバシの子すずめがほら!見えるだろう!かわいいだろう!っつって。
でもあたしには全然見えないの。だってめっさ遠いうえに、小さいすずめのさらにそのクチバシだぜ?見えねーわけよ。老眼ってなんなの?
やら、
同僚は実家の父親と電話してたら、「お父さん(頭にかける)ふりかけ買いにいかんといけんから、もうそろそろ電話ばきるよ」とか言って、もう諦めればいいのにー。
とか、そんなんばっか。ネタがすっげー家庭的。日々ほほ笑ましい身内ネタばっかり。
そんな我々ですが、せっかくの海外旅行の時くらいは、めったに生ではお目にかかれない絵画とかを見に行きたい。
というわけで、ウィーンのベルヴェデーレ美術館へ行ってきました。
目玉は、クリムトの「接吻」ですよね。
シェーンブルン宮殿の外観を見て、新築のマンションみたい(中は素晴らしかったですからね!)って感じる程度の審美眼や感性しか持ち合わせてないわたしではありますが、アレは好き。芸術性を判断できるだけの知識も持っていないけど、好悪で言えば、すごく好き。ドキドキした。
シレも良かったし。
ただ、ベルヴェデーレ美術館の直前に、すぐ近くのレストランでランチを食べた時のこと。食後にウェイターがにこにこしながら、
「サービ~ス」
っつって赤ワインをデザート代わりに持ってきてくれたわけ。
でもわたし、お酒が全然飲めない。何が美味しいのかすらわかんない。食事はもっぱらお茶一派。しかもアルコールの中でも、特に赤ワインが飲めないの。でもこういうちょっとした気持ちは嬉しいし、無碍にもできないし、今後この店にやってくるかもしれない他の日本人観光客のためにも、この気持ちを無駄にしてはいけないって思ったら、もう飲み干す一択しかないわけ。
飲みましたよ、ええ。
そのせいでしょうか?ほろ酔いのため動悸が激しくやたらご機嫌な状態で、ベルヴェデーレ美術館ではただ歩いているだけで楽しかった記憶しか残っていません。
クリムトの「接吻」をみてドキドキしたのも、多分酒のせい!