マレーシア旅行⑧~植物園?いいえ、猿園です(前編)~
猿こえぇえぇぇーーー!!
拝啓、お母やん
東京ではちらほらと桜が咲くとか咲かないとかですが如何お過ごしですか?お父やんと仲良く、きゃっきゃうふふしておりますでしょうか?
この度、娘である末裔は、ペナン・ボタニカル・ガーデンへ行ってまいりましたので、そこでの出来事について御報告申し上げたいと思います。
まずは入園料についてですが、無料です。ありがたいことこのうえありませんね。それに浮かれて入園し、一体どのような南国特有の植物を観察できるのかとわくわくしていたところ、末裔は、たくさんの猿がいることに気がつきました。大きな猿やちいさな猿が、それはそれはたくさん、そこら中にいるのです。
母猿に抱かれた赤ちゃん猿はとってもとっても可愛いです。わたしは小さい頃から動物は大好きでしたね。そんな末裔ですから、
「あら可愛いっ」
なんつっておもむろに接近してみたところ、上記写真の次第です。なんと猿が歯を剥きだして、威嚇してきたではありませんか!
末裔は完全に不用心でした。猿は完全に野生でした。
人間に管理された植物園は、なんと野生の猿に支配されているではありませんか。
とはいえ、そもそも不用意に近づいたのはこのわたしです。無知な観光客丸だしの行動を恥じたわたしは、気を引き締めました。いつだって怪我をするのは軽率な行動をする観光客。地元の方々を参考にしながら行動しなくては。
そう思い周囲を見回したわたしが見たもの。それは、
あたかも盗塁を狙う赤星の如く荷物を狙って距離を詰める猿と、本気で泣き叫ぶ小太り少年(推定年齢10歳)。そして棒状の何かを振り回して猿と対決する、少年の父親とおぼしき植物園従業員の姿でした。
その光景のなんと激しいことでしょう。
現地マレー人も修羅場ってます。
あぁ、ここの猿は本当に危険なのだ。わたしがそう悟るのに、十分すぎる光景でした。
ここはただの植物園ではない・・・。
お母やん、あなたの娘はこの遠い異国で、どうなってしまうのでしょうか。
思いのほか長くなりましたので、次週、後編へ続きたいと思います。
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